News / Column

お知らせ・コラム

変形性股関節症のピラティス|徳島で手術前後のリハビリに

変形性股関節症のピラティス|徳島で手術前後のリハビリに

朝、ベッドから立ち上がろうとした瞬間に足の付け根がズキッと痛む。スーパーからの帰り道、ほんの少しの上り坂が前よりずっと長く感じる。お孫さんと一緒に新町川沿いを歩きたいのに、途中で股関節が痛くなって立ち止まってしまう。

徳島でも、こうした股関節の悩みを抱えている方は少なくありません。

「歩くと足の付け根が痛い」「靴下を履く動作がつらくなってきた」「病院では手術を勧められたけれど、まだ踏ん切りがつかない」。変形性股関節症と診断された方の多くは、痛みそのものと同じくらい、「これからどう動けばいいのか」という先の見えなさに不安を感じていらっしゃいます。

変形性股関節症は、長く付き合っていく疾患です。けれど、「もう動かさないほうがいい」とあきらめてしまうのは、少し待ってください。手術をするかどうかにかかわらず、適切に身体を動かしていけるかどうかが、これから先の歩く力を大きく左右します。

徳島県徳島市でパーソナルピラティスを提供するPilates&Conditioning Relize(リライズ)は、全スタッフが理学療法士です。この記事では、変形性股関節症がどんな疾患なのか、手術の前と後で運動の役割がどう違うのか、避けたい動きと取り組みやすい動き、そしてピラティスでどう「また自分の足で動ける身体」を取り戻していくのかを、順を追ってお話しします。

変形性股関節症とは|徳島で増える股関節の痛みの正体

変形性股関節症とは、太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節の軟骨(骨の表面を覆うクッションの役割をする組織)が少しずつすり減り、骨そのものが変形していくことで、痛みや動かしにくさが生じる疾患です。日本では女性に多く、生まれつき股関節の屋根の部分が浅い「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」を背景に起こるケースが多いと言われています。

初期は「立ち上がりの一歩目が痛い」「長く歩くと足の付け根がだるい」といった程度ですが、進行すると安静にしていても痛むようになり、靴下を履く・足の爪を切るといった日常の動作までつらくなっていきます。痛みをかばって歩いているうちに、反対側の膝や腰まで痛み出すことも珍しくありません。

進行には段階がある(前期〜末期)

変形性股関節症は、軟骨のすり減り具合によって、おおまかに4つの段階に分けられます。どの段階にいるかによって、運動でできること・気をつけることが変わってきます。

病期関節の状態主な症状
前期軟骨はほぼ保たれるが臼蓋形成不全がある動き始めや長時間の歩行で軽い痛み・違和感
初期軟骨がすり減り始め、関節のすき間が狭くなる立ち上がりや歩き始めの痛みがはっきりしてくる
進行期軟骨の摩耗が進み、骨棘(こつきょく/骨のトゲ)ができる安静時や夜間も痛む。可動域が狭くなり、足を引きずる歩き方が出る
末期軟骨がほぼ失われ、骨どうしが直接ぶつかる強い痛みと著しい可動域制限。手術が検討される段階

覚えておいていただきたいのは、「進行期だから何もできない」「末期だから動かしてはいけない」というわけではない、という点です。段階に応じて目的を変えながら身体を動かしていくことが、痛みとの付き合い方を大きく左右します。

「手術と言われたけれど」——揺れる気持ち

診察室で「そろそろ手術を考えましょうか」と言われたとき、すぐに気持ちが固まる方は、そう多くありません。

「手術はこわい。できれば避けたい」「でも、このまま痛みが強くなっていくのも不安」「人工関節を入れたら、もう元のようには動けないのだろうか」。こうした迷いの声を、Relizeでも数多くうかがってきました。手術をするにしても、しないにしても、その判断の前後で身体をどう保つかが、その後の生活の質を支えていきます。

手術前と手術後、運動が果たす役割は違う

変形性股関節症の運動には、大きく分けて2つの場面があります。手術を避けたい・遅らせたい段階で行う運動と、人工股関節置換術を受けたあとに行う運動です。同じ「股関節のための運動」でも、目的はそれぞれ違います。

手術を避けたい・遅らせたい段階の運動(保存療法)

手術以外の方法で症状の改善を目指すことを、保存療法(手術をせずに薬・運動・生活の工夫などで進行を抑える方法)と呼びます。変形性股関節症では、この保存療法の柱になるのが運動療法です。

すり減った軟骨そのものを元どおりに戻すことはできません。ですが、股関節を支えるお尻まわりや太ももの筋肉をしっかり働かせられるようになると、関節にかかる負担が分散され、痛みがやわらいだり、進行のペースがゆるやかになったりすることが期待できます。体重のコントロールも、股関節への負担を減らすうえで大きな助けになります。一方で、痛みを我慢して長時間の運動を続けると、かえって軟骨のすり減りを早めてしまうことがあります。「動かす」と「がんばりすぎる」はまったく別のもの、という線引きがとても大切です。

人工股関節置換術の後にこそ動かす理由

人工股関節置換術(傷んだ股関節を人工の関節に置き換える手術。THAとも呼ばれます)を受けると、多くの方が手術前よりも痛みなく歩けるようになります。ただ、手術はゴールではありません。

手術の前は、痛みをかばう生活が長く続いていた方がほとんどです。その間に、お尻や体幹の筋肉は落ち、痛い側をかばう独特の歩き方が癖になっています。人工関節に入れ替わって痛みが取れても、この筋力の低下と歩き方の癖は、自然には元に戻りません。だからこそ、術後に改めて筋肉を呼び起こし、左右のバランスや歩き方を整えていく運動が必要になります。手術はゴールではなく、再スタート。この考え方が、術後の身体づくりの土台になります。

「やってはいけない動き」と「動かしていいライン」

変形性股関節症で運動を始めるとき、多くの方が最初に不安に思うのが「動かして悪化しないだろうか」という点です。結論から言えば、痛みを我慢して無理に動かすのも、こわがって動かさなすぎるのも、どちらも股関節にとって良い方向には働きません。大切なのは、その人のいまの状態に合った「動かしていいライン」を見極めることです。

負担の大きい動きと、取り組みやすい動き

一般に、股関節を深く曲げ込む動作や、強くひねる動作は、痛みや負担が出やすいとされています。反対に、寝た姿勢や座った姿勢など、体重が関節に直接かからない状態で動かす運動は、比較的取り組みやすいと言われています。代表的なものを並べると、次のようになります。

負担が大きくなりやすい動き比較的取り組みやすい動き
深くしゃがみ込む・床に座り込むあお向けで膝を立て、ゆるやかに動かす
脚を大きく組む、長時間の横座り横向きで脚をゆっくり持ち上げ、お尻の筋肉を使う
急に方向転換して股関節をひねるあお向けでお尻を持ち上げる(ブリッジ)
重い荷物を持って長く歩く体重を支えない姿勢で股関節を曲げ伸ばしする

ただし、この表はあくまで一般的な傾向です。同じ「深くしゃがむ」でも、痛みが出る角度や負担のかかり方は人によって違います。だからこそ、画一的な「正解の動き」をあてはめるのではなく、一人ひとりの股関節の状態を見たうえで判断することが欠かせません。

術後に特に注意したい姿勢(脱臼の予防)

人工股関節置換術を受けたあとは、特に気をつけたい姿勢があります。手術で入れた人工関節が外れてしまう「脱臼(だっきゅう)」を防ぐためです。一般に、股関節を深く曲げたうえで内側にひねる、脚を交差させる、といった組み合わせは避けるべきとされています。ただし避けるべき方向は、手術のやり方(前から進入するか、後ろから進入するか)によって変わってきます。

そのため、術後の運動でいちばん大切なのは、自己判断で始めないことです。「いつから運動していいか」「どの動きを避けるべきか」は、必ず主治医に確認していただく必要があります。Relizeでも、術後の方には、手術の術式や主治医からの指示を最初にうかがったうえで、メニューを組み立てています。

「動かしていいライン」を引けるのは、医学的な知識があるからです。Relizeのスタッフは全員が理学療法士です。レッスン前に、姿勢・関節の動く範囲・左右差・歩き方を評価したうえで、その日の体調に合わせて「ここまでは大丈夫」「この動きは今日はやめておきましょう」という判断をしながら進めます。痛みが出たときには、すぐに別の動きへ切り替えます。

なぜピラティスが変形性股関節症に向いているのか

ここまで読んで、「では、具体的にどんな運動がいいのか」と思われた方も多いと思います。Relizeが変形性股関節症の方にご提案しているのが、マシンを使ったピラティスです。ピラティスとは、呼吸に合わせて体幹(おなかや背中の深い筋肉)を働かせながら、関節をていねいに動かしていく運動法で、もともとはリハビリのために生まれたものです。

なかでもマシンピラティスは、スプリング(バネ)の力で動きを支えたり負荷を調整したりできるため、股関節に痛みや不安がある方でも取り組みやすいという特長があります。向いている理由を、3つに分けてご説明します。

理由1|股関節を“支える筋肉”から鍛え直せる

変形性股関節症の痛みには、股関節を支えるお尻の筋肉(中臀筋など)や体幹の筋肉の弱りが関わっていることがよくあります。これらの筋肉がうまく働かないと、関節に体重が偏ってかかり、軟骨のすり減りや痛みにつながりやすくなります。ピラティスでは、こうした「支える筋肉」を、関節に大きな負担をかけずに目覚めさせていくことができます。マシンのサポートがあるぶん、ふだん力の入りにくい筋肉にも、ねらって働きかけやすくなります。

理由2|マシンのサポートで痛みの出にくい範囲で動ける

「運動したいけれど、痛みが出るのがこわい」。これは、変形性股関節症の方からいちばん多くうかがう声かもしれません。マシンピラティスには、横になった姿勢や座った姿勢で、体重を関節に直接かけずに動けるメニューが数多くあります。スプリングの強さを変えれば、その日の調子に合わせて負荷を細かく調整できるのも、マシンならではの利点です。「今日はここまでなら痛くない」という安心の範囲から始め、少しずつ動ける幅を広げていきます。

理由3|姿勢・歩き方の癖(代償動作)まで整えられる

痛みをかばう生活が続くと、知らないうちに「痛い側に体重をかけない歩き方」が癖になっていきます。これは代償動作(だいしょうどうさ/痛みをよけようとして無意識に出てくる別の動き)と呼ばれ、放っておくと、反対側の膝や腰に新たな痛みを生む原因になります。ピラティスは股関節だけを切り離して鍛えるのではなく、体幹から骨盤、股関節へと連動する動きのなかで身体を整えていきます。歩き方そのものを見直していけることが、ピラティスの大きな強みです。

病院のリハビリが終わったあと、どこへ行けばいい?

手術を受けたあと、入院中から退院後にかけて病院でリハビリを受けられた方は多いと思います。ところが、そのリハビリには期限があります。公的医療保険で受けられるリハビリには算定できる日数の上限が定められており、運動器のリハビリの場合は、発症や手術からおおむね150日が一つの区切りとされています。

「まだ完全に元どおりではないのに、リハビリが終わってしまった」「これから先、どこで身体を診てもらえばいいのかわからない」。こうして行き場をなくしてしまう方は、徳島でも少なくありません。私たちは、こうした状況にある方を「リハビリ難民」と呼んでいます。

診察では「順調ですよ」と言われる。それなのに、自分ではまだ歩きにくさや不安が残っている。このギャップに戸惑う方は、本当に多くいらっしゃいます。病院のリハビリが「日常生活に戻る」ところまでを担うとすれば、その先の「もっと動けるようになりたい」「また趣味や旅行を楽しみたい」という段階を支えるのが、Relizeのようなコンディショニングの役割です。

Relizeでは、全スタッフが理学療法士という強みを生かし、レッスン前に必ず身体の評価を行います。姿勢、関節の動く範囲、左右差、呼吸、体幹の使い方を確認してから、その方に必要な運動を組み立てます。「動かすのがこわい」という気持ちにも、ゆっくり寄り添っていきます。もちろん、手術を受けた病院の主治医からの指示は最優先です。指示の内容を確認したうえで、安全な範囲から一緒に始めていきます。

徳島で変形性股関節症のピラティスを始めるなら──Relizeの進め方

Relizeには、股関節の痛みや術後の不安を抱えた方が来られます。ご来店時には、まず次のような点を一緒に確認していきます。

  • いま股関節のどの動きで、どのくらい痛みが出るのか
  • 手術を受けたか、保存療法を続けているか(術後の場合は術式と主治医の指示)
  • 痛みをかばう歩き方の癖が、どれくらいついているか
  • 日常生活で、何ができるようになりたいか(歩きたい距離・やりたいこと)

そのうえで、マシンのサポートを使いながら、痛みの出にくい範囲で「こう動くとラクだ」という感覚を一つずつ見つけていきます。さらにRelizeでは、1ヶ月をひとつの区切りとして身体を再評価し、メニューを調整していきます。その時々の状態に合わせて少しずつ進めるので、「これ以上は戻らない身体」ではなく、「これから先も動ける身体」を目指していけます。

想像してみてください。痛みを気にせず、お孫さんと眉山のふもとを散歩できる毎日を。スーパーの帰り道の上り坂を、立ち止まらずに歩いていける身体を。来年の阿波踊りを、自分の足でしっかり歩いて見に行ける自分を。身体は、年齢にかかわらず、使い方を変えれば応えてくれます。股関節の痛みを一人で抱え込まず、まずは気軽にご相談ください。

よくある質問

Q手術前でも、ピラティスを受けられますか?
A

はい、保存療法の段階の方も多くお越しになっています。変形性股関節症では、股関節を支える筋肉を働かせ、体重の負担を分散させていくことが、痛みの緩和や進行をゆるやかにすることにつながると言われています。ただし、痛みの強さや病期は人によって異なりますので、まずは身体の評価を行い、その方に合った範囲から始めます。痛みが強い時期や、医師から運動を控えるよう言われている場合は、その指示を優先します。

Q人工股関節の手術を受けました。いつから始められますか?
A

開始の時期は、術式や回復の経過によって異なります。一定の期間を経て股関節の状態が安定してから、というのが一般的ですが、必ず主治医に「運動を始めてよいか」「避けるべき動きはあるか」を確認していただいたうえで判断します。Relizeでは、初回に手術の術式や主治医からの指示内容をうかがい、脱臼を防ぐ姿勢に配慮しながら、安全な範囲のメニューを組み立てています。

Q痛みがあるのですが、運動して悪化しませんか?
A

痛みを我慢して無理に動かすのは避けるべきですが、こわがってまったく動かさないのも、かえって筋力の低下を招くことがあります。マシンピラティスでは、体重を関節に直接かけない姿勢で、負荷を細かく調整しながら動けるため、「痛みの出ない範囲」を探りながら進められます。レッスン中に普段と違う痛みが出た場合は、すぐにその動きを止め、別のメニューに切り替えます。

Q病院のリハビリと併用しても大丈夫ですか?
A

併用していただけます。病院のリハビリは保険診療のため期間に制限がありますが、Relizeでの運動は自費のため期間の制限がありません。退院後や外来リハビリを卒業されたあとの継続先として、あるいは病院のリハビリと並行して取り組む運動の場として、ご利用いただいている方が多くいらっしゃいます。主治医にご相談のうえ、お気軽にお越しください。

Q駐車場はありますか?
A

スタジオ前に専用駐車場をご用意しています。股関節の痛みで遠くから歩くのが難しい方も、車を停めてすぐにスタジオに入っていただけます。ご家族の送迎で来られる方も多くいらっしゃいます。

ビフォーアフター・口コミ

Relizeに実際に通ってくださっている方の変化やお声は、スタジオのGoogleマップにも掲載しています。股関節や歩き方の悩みでお越しいただいた方の感想もございますので、ぜひ参考にしてみてください。

徳島で始めるなら──Pilates&Conditioning Relize

変形性股関節症は、手術をするにしてもしないにしても、その前後で身体をどう動かし続けるかが、5年後・10年後に自分の足で歩いていける時間を左右します。徳島で変形性股関節症のリハビリやコンディショニングを目的にピラティスをお探しの方、病院のリハビリが終わって次の行き先を探していらっしゃる方は、まずは体験セッションで、いまの股関節の状態を一緒に確認するところから始めてみてください。担当の理学療法士が、症状と生活に合わせて、何をどこまで取り組むかを一緒に組み立てていきます。

関連記事:
脊柱管狭窄症のリハビリにピラティス|徳島のRelize
腰椎椎間板ヘルニアとピラティス|徳島で理学療法士が対応するリハビリ
坐骨神経痛のピラティス|徳島のRelizeが取り組むリハビリ視点
リハビリ特化ピラティスのご案内
お客様の声

寄稿者

脇本 哲汰

脇本 哲汰

ピラティスインストラクター / 理学療法士

理学療法士として神経難病の病院で2年間勤務し、パーキンソン病をはじめとする神経疾患で悩む高齢者のリハビリを担当。姿勢の改善効果があるピラティスに興味を持ち学び、病院での経験を活かしてお客様一人ひとりに合わせた運動プログラムを提案し、トレーニングやコンディショニングまで丁寧に指導します。パーキンソン病など神経疾患へのアプローチ、姿勢改善・ピラティスに強みがあり、怪我のリスクが低い運動で誰でも取り組みやすいレッスンを心がけています。

店舗情報

Recommend

Access

店舗アクセス

Relize(福島店)

〒770-0868 徳島県徳島市福島2丁目2-4 山内ビル1F 南側テナント

徳島駅から車で10分

Relize Melt(田宮店)

徳島県徳島市北田宮4丁目3-8

070-9440-2067

JR佐古駅から田宮街道方面へ。店舗前に駐車場3台あり。